投資を始める前に
相談者:[30代・会社員]
NISAを始めたいけど、正直お金が減るのが怖いです。それでもやったほうがいいですか?
始めたほうがいいです。金額は、暴落しても続けられる額から決めます。
怖くて当然です。自分のお金が30%減っても平気な人のほうが珍しいくらいです。
一方で、全部を現金で持っておくのも、実はノーリスクではありません。物価が上がれば、通帳の数字は変わらなくても、そのお金で買えるものは少しずつ減っていきます。
株を持てば値下がりのリスク、現金だけならインフレに負けるリスク。どちらかは引き受けることになります。
だから、順番を決めておきましょう。生活防衛資金は現金でしっかり残す。そのうえで、10年、20年使う予定のないお金から少しずつ始める。10万円が怖ければ5万円、5万円が怖ければ1万円で大丈夫です。
少額でも実際に持ってみると、どれくらいの下落なら自分は平気なのかがわかります。本を何冊読んでもつかめない感覚です。
私も一度、怖くなって底値で手放したことがあります。
2024年8月5日。日銀の利上げ(7/31)と米雇用統計の悪化(8/2)が重なって円が急騰し、円キャリートレードが一気に巻き戻されて日経平均が4,451円も下落した日、私は恐怖に耐えられず、保有していた株の大部分を売却しました。損切り額は合計350万円。
そして翌日。日経平均は3,217円上昇しました。
私は歴史的な暴落で株を売り、翌日の歴史的な反発を、ただ眺めていたわけです。
その経験も踏まえ、いまは運用している資金の90%を投資信託に入れ、個別株は趣味程度にしています。次に上がる銘柄を当て続けるのではなく、市場全体に投資する低コストのインデックス投資を土台に、自動積立を続ける方針です。
これは私自身の運用です。誰もが同じ比率にするという話ではありません。相談では、あなたが使う予定のお金と、生活を守る現金を先に確認します。
最初の金額は、怖さで決めていい。
まずは、生活防衛資金がいくらあるかを数えるところからで十分です。そこが決まれば、投資に回せる額は自然に出てきます。








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